着物を着て初詣に行こう!関西のおすすめお出かけスポット10選
あと1ヶ月で2018年も終わり。大掃除など、来年に向け準備を進めている人もいるでしょう。何かと忙しい12月ですが、そろそろ考えはじめたいのが初詣スポット。着付けを習い始めた人であれば、「着物で初詣に行きたい!」と思っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、着楽楽Kimono教室のある大阪を中心に、関西のおすすめ初詣スポットをご紹介いたします。関西エリアの神社仏閣へ初詣に行く予定という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
初詣はいつまでに行けばOK?
そもそも、初詣とは年明けに初めて神社やお寺に参拝をすることのこと。1年の感謝やその年の安泰を祈願するために訪れます。一般的にお正月の行事という印象が強いため、三が日に行かなければいけないと思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、いつまでに行かなければいけないという厳格なルールはありません。つまり、いつ訪れてもOKということです。
ただ、お正月に行くのであれば松の内が一つの目安です。松の内とは、正月用の松飾りを付けておく期間のこと。一般的には元旦から7日までですが、関西など一部の地域では15日までを松の内とするところもあります。
大阪府の初詣スポット
大阪府からは、「住吉大社」「今宮戎神社」「成田山不動尊」の3スポットをご紹介します。
※住吉大社の画像です。
住吉大社
正月三が日だけで200万人もの人が参拝に訪れる、大阪の住吉大社。全国の住吉神社の総本社として知られ、「すみよっさん」の愛称で親しまれています。新しい年の始まりを祝う1月は、1日の「若水の儀・元旦祭」を皮切りにさまざまな行事が取り行われます。
例えば、1月7日に行われる「白馬神事(あおうましんじ)」。邪気を払うご利益があるとされる神事で、白馬が境内を駆け巡ります。当日限定の御朱印や御守りの授与もありますよ。
今宮戎神社
今宮戎神社は、商売繁盛のご利益があることで知られる神社です。1月1日の「元旦祭」では、0時から干支絵馬を無料授与。7日の「餅つき神事」では、福娘による餅まきが行われているので行事を調べてからいくと良いでしょう。
また、今宮戎神社といえば9日から10日にかけて行われる「十日戎」が有名です。毎年100万人以上が参拝に訪れる行事で、公募で選ばれた福娘による笹の授与が行われています。商売繁盛を願って訪れてみてはいかがでしょうか?
成田山不動尊
大阪、寝屋川にある成田山不動尊は、珍しい「人車一体の交通安全祈祷」が受けられるお寺。境内には、専用の祈祷殿が設けられています。1月中は「新年お車交通安全ご祈祷」と題し、祈祷殿で交通安全と災難消除の祈願を受けることが可能です。期間中は、一筆箋セットの授与もありますよ。
1日から祈祷をしていますが、正月三が日は例年交通規制が行われるほど混雑します。混雑を避けたい人、ゆっくりしたい人は時期をずらして初詣に行くのがおすすめです。
京都府の初詣スポット
京都府からは、「伏見稲荷大社」と「平安神宮」の2スポットをご紹介します。
※伏見稲荷大社の画像です。
伏見稲荷大社
三が日には250万人以上もの人が訪れる、伏見稲荷大社。「お稲荷さん」の愛称で親しまれており、朱色の鳥居がずらりと並んだ「千本鳥居」は圧巻の光景です。伏見山頂まで行くこともできますが、慣れない草履姿は足への負担が大きいので、履きなれた靴を用意しておきたいですね。
また、1月12日には「奉射祭(ほうしゃさい)」が執り行われます。邪気を払う他、弓で的を射た結果により五穀を占う神事です。
平安神宮
平安遷都1100年を記念して建てられた神社で、桓武天皇を御祭神として祀っています。境内には、四季折々の風景を目にすることができる「平安神宮神苑」もあります。初詣後にゆっくり散策を楽しむのもおすすめの過ごし方です。
1月中は、1日に「歳旦祭」、3日に「元始祭」、15日に「成人祭」、30日に「孝明天皇祭」が執り行われます。「成人祭」と「孝明天皇祭」では、平安の舞の奉納も。年末年始は参拝時間が変動するので、日程を確認してから足を運びましょう。
兵庫県の初詣スポット
兵庫県からは、「生田神社」と「湊川神社」の2カ所をご紹介します。
※湊川神社の画像です。
生田神社
生田神社は、稚日女尊(わかひるめのみこと)を主祭神として祀る神社。神戸という地名の由来となったという言い伝えが残っており、多数の参拝客が訪れます。ご利益は、安産祈願や恋愛成就、縁結びなど。
1月1日は0時前に開門し、太鼓の音が鳴り響きます。2日に執り行われる「翁面掛神事(おきなめんかけしんじ)」は、一般見学可能な神事です。初詣と共に、神事の見学をしてみてはいかがでしょうか。
湊川神社
兵庫県神戸市にある湊川神社。楠木正成公を御祭神として祀る神社で、「楠公さん」という愛称で知られています。墓所には水戸黄門で有名な、徳川光圀公の銅像が置かれていますよ。
1月1日~3日は連日さまざまな行事が執り行われています。1日に午前0時からおこなわれているのが、「新春初太鼓と初神楽」。境内は参拝客で一杯になるほど混雑するので、参拝には十分注意しましょう。
奈良県・滋賀県・和歌山県の初詣スポット
奈良県からは「東大寺」、滋賀県からは「多賀大社」、和歌山県からは「熊野本宮大社」をそれぞれご紹介していきます。
※東大寺の画像です。
東大寺
奈良といえば、東大寺の大仏を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。東大寺にある大仏は、奈良の大仏と呼ばれることが多いですが、正式名称は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」。高さ15mもある、巨大な仏像です。
通常は入堂・拝観料として600円が必要ですが、1日の8時までは無料で参拝することができます。また、年2回だけ開かれる大仏殿正面の桟唐戸が開かれるのも元旦。窓の中から大仏さまの顔が覗く、貴重な光景を目にすることができます。
多賀大社
延命長寿、縁結び、厄除けの信仰が厚い、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)を祀る神社です。しでの木の杓子を元正天皇に献上したところ、病が治ったという「お多賀杓子」の言い伝えが残っています。
1月3日に執り行われるのが、「翁始式(おきなはじめしき)」。多賀大社が所蔵する面を使い、能の奉納がおこなわれます。
熊野本宮大社
熊野本宮大社は、和歌山県田辺市にある家都美御子大神(けつみみこのかみ)を主祭神としてまつる神社。家都美御子大神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別名です。境内に、家都美御子大神の使いである「八咫烏」のモチーフが使われているのも特徴です。
1月2日に「八咫烏交通安全祈願祭」、1月7日に「八咫烏神事」がそれぞれ執り行われます。7日当日は、「白玉牛王」という参列者限定の宝印紙の授与もあります。
初詣では、ルールやマナーを守って参拝をしよう
「着物で訪れるなら知っておきたい!寺社の基礎知識」でもお伝えしましたが、神社やお寺にはそれぞれ参拝するときのルールやマナーがあります。1年の感謝の気持ちを伝えたり、今年1年の安泰を祈願したりする初詣では、とくにルールやマナーは気を配りたい部分です。事前に確認をしてから参拝に臨みましょう。
また、人気の神社仏閣はとくに混雑することが予想されます。着物を着慣れていない人は、人混みでの移動が大変な場合もあります。日程をずらして参拝をする、防寒対策を整える、などあらかじめ準備をしてから向かうようにしましょう。
ぜひお気に入りの着物を身に着けて、関西の神社仏閣で初詣をしてくださいね!