着物の基礎知識

初心者の方でも着物に親しんでいただけるよう、着物やゆかたの着付け基礎知識や、
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着物初心者必見!着物を着る前にしておきたい準備とは?

着物の基礎知識

着物を着るとき、いつから準備を初めていますか?当日の朝準備をし始めて、慌てて着付けをしたという経験がある方もいるのではないでしょうか。

着物を綺麗に着付けるためには、前日までに様々な準備を完了しておくことが肝心です。予め準備を整えておくことで、スムーズに着付けをできますよ。

そこで今回は、着物を着る前にしておきたい“準備”についてご紹介します。当日バタバタと慌ててしまわないためにも、着物を着るまでにどんな準備が必要なのか改めて確認しておきましょう。

前日までにすること

着物を着る日が決まったら、当日までに着物を着る準備を済ませておくといいでしょう。当日慌てて着物の準備をすると、着付けに必要な小物が不足していたり、着物にシワが出来ていたりといったトラブルが発生する可能性が大きくなります。

ここでは、前日までに済ませておきたい準備について見ていきましょう。前日までにしっかりと準備を整えておけば、当日は慌てることなく、スムーズに着付けを行えますよ。

コーディネートは、事前に決定

まずは当日、どんなコーディネートでお出かけをするのかを決めます。デザインや色合いはもちろんですが、とくに意識したいのが着物の“格”です。着物は、着ていく場所によって身に付ける格が異なります。

カジュアルなシーンであればある程度自由な着こなしを楽しむことができますが、結婚式などのフォーマルなシーンの場合は別です。格を意識しない装いは、失礼に当たることもあるので注意しましょう。

自分が着物を着ていく場面は、どんな装いをしていくのが適切なのかをよく考え、自分の持っている着物のなかから最適なものを選ぶようにしてください。どの格の着物を着ていけばいいのかわからないという方は、以前ご紹介したこちらの記事を参考にするといいでしょう。

また、着物だけでなく、帯や帯留め、帯揚げなど細かい部分までコーディネートを決定しておくというのもポイントです。事前にどんなコーディネートにするかを決定しておくことで、当日どれにしようかと悩むことがなくなり、スムーズに着付けに取り掛かることができますよ。

着付けに必要な着物や小物類を確認

どんなコーディネートにするのか決めたら、着物を着るのに必要なものが全て揃っているかを確認しましょう。コーディネートの要である着物や帯はもちろんですが、着付けに使う腰紐や伊達締め、補正用タオルなども事前に手元にあるか確認をするようにしてください。

日常的に着物を着つけている人であれば別ですが、久々に着る人の場合、小物類が不足していることもあります。当日の朝になって不足に気づいても、どうしようもないこともあるので、必ず前日までに確認をしましょう。

基本的には、下記のリストに上がっているものを用意すれば問題ありませんが、必要に応じて和装ブラジャーなどを用意しておくとより綺麗に着付けることができます。

また、腰紐は着付けの仕方によって必要な本数が異なります。人によっては、2本しか使わないという場合もあるので、必要な本数分以上は必ず用意しておいてください。自分の着付けの経験をもとに準備を進めていくと良いですね。

着付けに必要なもの:着物・帯・草履(下駄)・バッグ・足袋・肌襦袢・裾除け・長襦袢・半衿・衿芯・補正用タオル・腰紐(2~5本)・伊達締め(2本)・帯枕・帯板・帯締め・帯あげ

上記に加え、天気予報が雨の場合は雨コート、気温が低いとき場合は羽織ものなど天候に合わせた小物なども準備しておくと万が一のときも安心です。

長襦袢に半衿が付いているかを確認

着付けに必要なものを全て揃えたら、次に長襦袢に半衿が付いているかを確認してください。半衿は、着物のなかでもとくに汚れやすい部分なので、取り外して自分で洗うということが多いです。

洗ったまま付け忘れていたということがないようにしましょう。当日の朝になって、初めて半衿が付いていないという事態になると大きなタイムロスになりかねません。とくに半衿を付けることになれていないという人は、前日までに必ず時間を見つけ、付けておきましょう。

着物や長襦袢は事前にハンガーにかけ、シワを伸ばす

着物を着ていく前日になったら、着ていく着物と長襦袢をタンスから取り出し、ハンガーにかけておきましょう。久々に着る着物は、たたみジワが出来ていたり、防虫剤の匂いが付いてしまっていることがあります。

とくに結婚式などフォーマルな場でしか着ない着物は、しまい込んでおくことが多いですから気を付けたいですね。ハンガーに掛けるときに、汚れやカビなどが生えていないかなどよく確認をしましょう。

干す場所は、直射日光が当たらない場所を選択。シワがなかなか取れないという場合は、当て布をした上で、アイロンをかけてシワを取るといいでしょう。

当日気を付けたいこと

着付け当日は、着物を着られる楽しみでワクワクとしているかもしれませんが、気を付けなければならないこともあります。ここでは、当日着物を着るまでに気を付けたいことをご紹介します。どんなことに気を付けなければないないのか、よく確認をしておきましょう。

着物を着るときは足袋から

普段着物を着なれていない人が着物を着てから足袋を履くのは、意外と大変なものです。無理をして履くと、着物の着くずれに繋がることもあります。着物を着る前に足袋を履くようにしましょう。

着付けの前にヘアメイクをする場合は前開きの服を

一般的に、ヘアメイクをしてから着付けをするという人が多いですが、そのときに気を付けてほしいのが服装です。Tシャツなどは避け、前開きのシャツなどを着用するようにしましょう。

というのも、Tシャツの場合、着替えるときに頭から脱ぐ必要があるので、折角セットしたヘアメイクが崩れてしまう可能性があります。一方、前開きの服であれば、ボタンを外して着替えることができるので、ヘアスタイルに影響する心配がありません。

美容室にヘアメイクをお願いするときはもちろんですが、自分でヘアメイクをするときも前開きの服を着ることを意識しておくといいでしょう。

【番外編】着物を着終わったあともしっかりと

着物は、着たあとにお手入れをすることも大切です。面倒だからといってお手入れを怠ると、汚れやシワが目立ち、たとえ良い着物であっても長い間着ることが難しくなってしまいます。

帰宅したらまずはハンガーにかけ乾燥をする、汚れが付いたら落とす、必要があればクリーニングに出すなど、最低限のお手入れはするように心がけてください。自宅でできる着物のお手入れ方法については、こちらの記事で詳しく説明をしているので、参考にしてくださいね。

着物を着終わったあとのお手入れは、次に着物を着るための準備でもあるのです。忘れずにお手入れをすることで、次も気持ちよく着物に袖を通すことができますよ。

 

いかがでしたでしょうか?今回は、着物を着る前にしておきたい準備についてご紹介しました。

着付けに慣れていない人の場合、当日は着付けで手いっぱいとなってしまうことも少なくないでしょう。とくに、当日になって必要なものが無いとなってしまっては、着付けをするのもままなりませんよね。

事前に用意を済ませておけば、心にも余裕ができます。当日スムーズに着付けけができるのはもちろんですが、綺麗な着物姿を楽しむためにも、今回ご紹介した内容を参考に事前準備を済ませておきましょう。

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