着物の基礎知識

初心者の方でも着物に親しんでいただけるよう、着物やゆかたの着付け基礎知識や、
着物の扱いに関してのふとした疑問にお答えいたします。
着物を着るのがより楽しくなるような、役立つ情報をご紹介いたします。

目指せ着物美人! 着物の着付けはポイントを押さえよう

着物の基礎知識

着付け教室へ通いはじめたばかり、数年ぶりに着物を着るという人たちのなかには、着物を着てお出かけすることに喜びを感じる反面、不慣れな着付けをすることに戸惑いを感じている人もいるでしょう。

いくら着付けの流れをマスターしていても、美しく着こなせるかどうかというのはまた別の話です。とはいえ着物を美しく着こなした姿は、着物を着たいと思う女性ならば誰もが憧れますよね。そこで今回は、美しく着物を着付けるために知っておきたいポイントをご紹介。これから着物を着付ける人は、ポイントをあらかじめチェックしてから着付けに臨んでくださいね。

まずは、着付けの手順を知ろう

着物を着る当日になって「あれ?どういう手順で着付けるんだっけ?」ということが無いように改めて着付けの流れを確認していきましょう。頭のなかで着付けをするイメージをしながら見ていってくださいね。

着付けの手順0.必要なアイテムを揃える

まずは、必要なアイテムのチェックから。着物や帯はもちろんのこと、長襦袢、紐、帯板、帯揚げなど着付けのために必要なアイテムは前日までに揃えておきましょう。お出かけする場合は、着物用のバッグや草履も忘れずに。出かける段階になってアイテムが無いことに気づいても対処できない場合が多いので、お出かけする前日までの時間のあるときに確認しておくと安心です。

着付けの手順1.【肌襦袢・裾除け・足袋】

まず、肌襦袢・裾除け・足袋をそれぞれ履きます。足袋は着付けが終わったあとに履くのでは?と思う人もいるかもしれませんが、着くずれの原因になるので必ず先に履きましょう。

また、メイクやヘアスタイルを整える場合は着物を着る前にこなしておくのも忘れないようにしてください。ファンデーションの粉やヘアスプレーが着物についてしまうと着物が傷む原因になります。前開きのシャツを着ると、ヘアメイク崩すことなく着物の着付けに移れます。

着付けの手順2.【補正】

着物を着こなすうえで、一番美しいと言われるのが筒のような体型です。胸元やお尻、ウエストなど気になる部分がある人は、タオルやさらしを使い補正をしていきましょう。

凹凸のない体形を作ることは、着物を美しく着るポイントでもあります。補正には、タオルを使う方法のほか、着物用ブラジャーをはじめとする補正下着を使う方法もあります。自分にやりやすい方法で美しい体形へ整えていってくださいね。

着付けの手順3.【長襦袢】

補正をおこなったら、次は長襦袢を着付けます。長襦袢は着物に隠れてしまい、ほとんど見えることがありませんが、着付けに失敗すると後戻りができないうえ、着崩れの原因となってしまうことがあります。長襦袢の着付けが美しい着物姿に繋がると考え、丁寧に着付けていきましょう。

着付けの手順4.【着物】

長襦袢を着付け終わったら、いよいよ着物の着付けに入ります。着付けにはさまざまな流派があるので一概にこの手順が良いとは言えませんが、着物は人の目に最も触れる部分なので、丁寧に着付けるのが基本です。一つ一つ確認しながら、着付けていきましょう。

着付けの手順5.【帯】

着物の上から帯を結んだら、着付けの完成です。ひとえに帯といっても、一重太鼓結びや二重太鼓結び、角だし結びなどさまざま。成人式に着られることの多い振袖では、華やかな飾り結びが好まれます。

帯の結び方は、TPOに合わせていくつかマスターしておくと、同じ着物でも違った表情を作ることができるでしょう。

※余裕を持った着付けが大切

慣れた人だと30分もあれば着付けることができますが、初心者や久しぶりに着物を着る人は少し多めに時間を見積もり、余裕を持って着付けを始めましょう。慌てて着付けると、美しく着付けられないだけでなく、着崩れの原因となることもあります。気持ちの余裕が美しい着付けに繋がりますよ。

押さえておきたい着付けのポイント!

着付け終わったあとに鏡を見てみると、何だか違和感があったり、着崩れてしまっていたりということありますよね。着物美人を目指すためには、ただ着付けるだけでなく、美しい着物姿を意識した着付けが必要です。ここからは、美しい着付けをするうえで知っておきたいポイントをご紹介しいたします。

着付けのポイント1:シワ・たるみ対策

長襦袢は美しい着物姿を作る最初の要ともいうべき存在です。衿もとが左右対称というのはもちろんですが、胸元にシワやたるみができないように着るのもポイント。ここでシワが出来てしまうと見た目を悪くしてしまうので、しっかりと取り除きましょう。

シワを軽減させるポイントは、補正。タオルを使ってウエストと胸元の差を無くすことで、たるみやシワのない胸元が作れます。また、長襦袢を着るときに胸元や背中を軽く引っ張り、シワやたるみを取ることを忘れないようにしましょう。ただし、引っ張りすぎると衣紋を抜きすぎるので注意してください。

着付けのポイント2:衿もと

着物の印象を決める大きなポイントのひとつと言われているのが衿もとの状態。衿の幅が左右どちらかにずれている、衿が浮いている、詰まりすぎている場合は、どこかだらしない印象に映ってしまいます。好みにもよりますが、1.5cmほど半襟が見える状態を目安に着付けていきましょう。

衿が浮く場合は衿芯が固すぎる場合があるので、一度チェックしてみるのもおすすめです。また、衿をズレさせないためには、長襦袢の衿合わせを深くし、着物を着るときに胸下で腰紐を結ぶのがポイントです。

着付けのポイント3:衿の抜き方

着物は正面だけでなく、後ろから見たときの印象も大切です。そんな後ろ姿の美しさを決めるのが衣紋の抜き加減。抜きすぎると上品さに欠けますし、抜かなすぎると窮屈な印象になります。抜く目安としては、こぶし一個分。髪型をアップスタイルにすることで、うなじをキレイに見せてくれますよ。

着付けのポイント4:裾の長さ

続いてのポイントは、裾の長さ。足袋が見えすぎるような裾の長さは不自然ですし、逆に長すぎると裾を引きずって歩くことになり、着物を傷めてしまう原因になります。短すぎず、長すぎず、床すれすれの長さを意識して着付けをしましょう。

立ち方や歩き方も美しい着物姿に通じるポイント

猫背だったり、大股で歩いていたりする人は、いくらキレイに着物を着付けてもどこか残念な印象になってしまいがち。姿勢を正したり、着物に合わせた歩幅にするのは、着物を着る上で心掛けたい立ち振る舞いです。

美しい立ち振る舞いは見た目の美しさだけでなく、結果的に着崩れ防止に繋がります。当ブログでも、過去に着物の立ち振る舞いについて紹介した記事があるので、参考にしてくださいね。

参考:お出かけ前に覚えよう!着物の着くずれ対策&立ち振る舞い

着付けのポイントを知って、着物美人を目指そう!

ここまで着付けのポイントをいくつかご紹介しましたが、着付け上達の近道は実際に繰り返し着付けをすることです。着物でお出かけをするうちに自然と着付けが上手くなるので、積極的に着物を着てお出かけを楽しんでくださいね。

着付け教室に通ったことが無いという人は、これを機会に着付け教室に通ってみるのもおすすめ。独学だけではわからない、着付けのポイントに気づかせてもらえるでしょう。

ポイントを押さえた美しい着付けができるようになってくると、着物を着てお出かけするのがいつもよりも楽しくなります。美しい着付けを身に着けて、着物美人を目指してくださいね。

着楽楽着付け教室の案内

  • あべのアポロ校(天王寺)
    大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-31 あべのアポロビルB1F
    詳細はこちら
  • 泉ヶ丘パンジョ校(堺市)
    大阪府堺市南区茶山台1丁3番1号 タカシマヤパンジョ2階
    詳細はこちら
  • きもの館校(富田林市)
    大阪府富田林市昭和町2-2-10
    詳細はこちら
  • 松原校
    大阪府松原市上田3丁目6-1 ゆめニティまつばら2F
    詳細はこちら
  • 泉大津校
    大阪府泉大津市旭町18-3 いずみおおつCITY1階
    詳細はこちら
  • 千里中央校
    大阪府豊中市新千里東町1-1-3 イオンSENRITO専門館3F
    詳細はこちら
  • 千代田駅前校(河内長野市)
    大阪府河内長野市楠町東1584-8
    本きもの松葉ビル 2階
    詳細はこちら
pageTop