着物の基礎知識

初心者の方でも着物に親しんでいただけるよう、着物やゆかたの着付け基礎知識や、
着物の扱いに関してのふとした疑問にお答えいたします。
着物を着るのがより楽しくなるような、役立つ情報をご紹介いたします。

着物をもっと身近に楽しむ!普段着としての着物

着物の基礎知識

成人式や結婚式、七五三などハレの日の衣装というイメージが強い着物。確かに振袖や留袖はフォーマルな着物の代表格ですが、カジュアルな洋服と同じ感覚で普段着として楽しむ着物もたくさんあります。

そこで今回は、友人とのショッピングや家族との旅行など、気軽なお出かけに着て行きたい普段着としての着物についてお話をしていきます。ハレの日だけでなく普段着として、着物をもっと身近に楽しんでみませんか?

普段着として着物を着るメリットとは?

かつて普段着として着られていた着物ですが、時代の変化により格式高い衣装として扱われることが増えてきました。着物独自のルールやマナーが気になり、普段から着ることにハードルを感じている人も多いでしょう。

しかし、普段着としての着物は、洋服と同じように自由に楽しむことができるものです。では、普段着として着物を着ていてよかったと思う、メリットを感じる瞬間にはどのようなものがあるのでしょうか?さっそくみていきましょう。

流行り廃りに左右されにくい

シーズン毎に流行りが変わる洋服に比べ、着物は流行り廃りに左右されにくい衣装。もちろん、年齢によって似合わなくなったり、好みが変わることはありますが、母親や祖母から譲り受けた着物を着ているという人も少なくなく、生涯にわたり着ることができるものも多いです。

一度、着付けに必要なアイテムさえそろえてしまえば、年齢を問わず着られるというのは嬉しいですね。

人と被らない

街中を歩いていて、似たような服や全く同じ服の人に出会った経験がある、という方も多いのではないでしょうか。似たような服装の人に出会ってしまうと、どこか気まずい雰囲気になってしまいますよね。

しかし、着物であれば人と被ることはほぼないと言ってもいいでしょう。斬新なデザインや珍しいデザインも多く、個性をアピールするのにもおすすめです。

割引や特典が受けられることがある

着物を着ているだけで、割引や特典が受けられるというのもメリットのひとつ。たとえば、大阪にある上方落語の寄席「繁昌亭」では、昼席に着物で来場すると「特製大入り袋」がもらえますし、京都の「MKタクシー」では着物や浴衣などの和装で乗車すると、1割引きになります。

このように着物を着て行くと割引や特典が受けられるスポットは意外とあるので、チェックしてから行くと、お得な気分を味わえるかもしれません。

体形カバーができる

二の腕や太もも、お腹が気になるという人にも着物はおすすめ。着物は、全身にまとうようにして着るため、気になる二の腕も太もももすっきり隠すことができます。いわば、最強の体形カバー服と言えるでしょう。

また、着物では補正をすることが普通。タオルで気になる部分を補正して、理想の体形を作ることができるので、体形にコンプレックスがある人も気軽に着ることができますよ。

デメリットを感じる瞬間をチェック!

普段着として着物を着るメリットをご紹介しましたが、ときにはデメリットと感じてしまうこともあるでしょう。ここからは、普段着として着物を着るのが大変と感じるときをご紹介します。

着付けを覚える必要がある

普段着として着物を着るときに必ず乗り越えなければならないのが、「着付け」。ハレの日だけなど年に数回程度であれば、その都度美容室に行って着付けをお願いするのも良いかもしれませんが、普段着として着物を着るのであれば自然と着付けを覚える必要が出てきます。

着付けを覚えるのが大変という人は、思い切って着付け教室に通うのも一つの手。最近では気軽に通える着付け教室も多く、丁寧に着物の着付け方を教えてくれるので、短期間で上達できます。一度、お近くの着付け教室をチェックしてみるといいでしょう。

参考:着楽楽着付け教室

運動をするのに不向き

普段着として着ることができるとはいえ、自転車にのったり、走ったりなど運動をするのにはあまり向いていません。着崩れによりはだけてしまう心配もあるので、激しい動きをする予定の日は、着物よりも洋服を選択するのが無難と言えます。

注目を浴びてしまう場合も

残念ながら、普段着として着物を着ている人は少数派なため、街中を歩いていると注目を浴びてしまう可能性があります。そのため、周りの人に注目されるのが苦手という人は、最初のうちは慣れないかもしれません。

とはいえこれはメリットでもあり、周りの人に顔を覚えてもらいたいときなどは好都合。着物を着ていた人ということで印象に残りやすいので、初対面の人でも顔を覚えてもらいやすくなりますよ。

普段着としての着物を選ぶポイントは?

出典 https://item.rakuten.co.jp/yuubi

 

これまで、普段着としての着物のメリットやデメリットについてご紹介しましたが、着物初心者の人のなかにはどのような着物を普段着として着れば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか?

普段着として着る着物は、いわゆる「カジュアル着物」や「オシャレ着」と呼ばれる着物で、木綿の着物やデニム地の着物がこれに当たります。

そのなかでも、普段着物を選ぶときにチェックしたいのが「手入れのしやすさ」。着物は手入れが大変、高級そうというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、全ての着物がそうではありません。

自分で手入れができないような着物を選んでしまうと、普段着として着るのが嫌になってしまうことが考えられますよね。

そこで、これから着物を普段着として着たいと思っている人におすすめなのが、「洗える着物」。文字通り、自宅で洗濯ができる着物のことで、比較的安価に購入できるものが多いのもポイントです。

また、自分で洗えるので、多少の汚れなら気にすることなく、お出かけができます。着物でのお出かけに慣れていない人は、気づかない間に汚れが付いてしまうことも多いので、自宅で洗濯ができる着物は重宝しますよ。

昨今は、シンプルなものから個性的なものまでバリエーション豊かなデザインがあるので、お気に入りの一着に出会うことができるでしょう。

※画像は、きもの遊美で販売している洗える夏きものです。

どんなところにお出かけする?

普段着としての着物を着てお出かけできるスポットは、友達や家族とのショッピング、ランチなどさまざま。普段カジュアルな洋服でお出かけしている場所であれば、基本的にどこでも着て行くことができます。

ただし、結婚式や七五三などフォーマルな場面にカジュアルな着物を着ていくのはNG!洋服を着るときに正装をする場面では、着物もフォーマルなものを選択しなければいけない、と覚えておきましょう。

着物のTPOや種類については、「振袖と留袖の違いって?知っておきたい着物の種類」で詳しく紹介しているので、参考にしてください。普段着として着るカジュアルな着物と改まった場所で着るフォーマルな着物の区別はしっかりとつけるようにしましょう。

普段着としての着物で、自分らしい着こなしを楽しんで

守らなければいけないマナーやルールがあるフォーマルな場面での着物とは違い、型にはまらない自由な着こなしができる普段着としての着物。季節に合わせた着こなしをしたり、アンティークの着物を着たりと、思い思いのコーディネートを楽しむことができます。

普段着としての着物は、ハレの日にしか着物は着てこなかったという人はもちろん、着物に興味があるという着物初心者にもおすすめです。普段着としての着物こそ、着物の着こなしが楽しめる場でもあります。自由な発想で自分らしいコーディネートを楽しんでくださいね。

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