着物でお出かけ!関西の桜のイベント7選
桜前線が北上し、いよいよ本格的な春が到来。前回、大阪にある桜の名所をいくつかご紹介しましたが、京都や奈良など大阪近郊の府県でも続々と桜関連のイベントが開催されています。桜は春の風物詩ですから、大阪の外にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、関西(大阪を除く)で桜にまつわるお祭りやイベントが開催されているスポットをピックアップ!神社仏閣を中心に着物を着て訪れたい桜のイベントをご紹介していきます。
1.【京都】幻想的な夜桜、「清水寺」の夜間特別拝観
日本を代表する観光スポットのひとつとして国内外から観光客が訪れる、清水寺。1200年もの歴史ある寺院で、世界遺産にも登録されています。
境内には有名な清水の舞台を持つ本堂を含め、いくつもの国宝や重要文化財があり、見どころも満載。お花見を楽しみつつ、境内をゆっくりと巡りましょう。
そんな清水寺で毎年春になると開催されているのが、夜間特別拝観です。普段は18時又は18時30分で閉門しますが、春・夏・秋の年3回行われる夜間特別拝観の期間中のみ、21時まで開門し、ライトアップされた清水寺の景色を眺めることができます。
とくに、春は桜と清水寺の情景が美しく、奥の院からは本堂が桜に包まれているような絶景を楽しむことができます。着物との相性も折り紙付きのスポットなので、お気に入りの着物を着て、お出かけしましょう。
<清水寺/夜間特別拝観>
開催日時:2018年3月30日~4月8日 18:00~21:00(受付終了)
拝観料:大人400円、小・中学生200円
2.【京都】「平安神宮」の茶室で気軽にお茶会が楽しめる
平安神宮は、平安遷都1100年の記念として建てられた神社で、桓武天皇と孝明天皇を御祭神として祀っています。
鮮やかな朱色の社殿はもちろんですが、桜の季節に訪れたいのが紅しだれ桜がある神苑。桜の時期になると、神苑内にある茶室では「観桜茶が」というお茶会が開催されるので、合わせてチェックしましょう。作法がわからない人でも気軽に参加できるお茶会なので、茶道に興味がある、という人はチェックしてみてください。
また、平安神宮では、桜の時期になると「桜みくじ(はなみくじ) 300円」や桜記念品など(桜をモチーフにした期間限定の授与品)が登場します。
桜みくじは、3月下旬~5月6日かけて販売されるピンク色のおみくじ。願い事書く欄があり、書いて結び木へ結ぶと、願いが叶うと言われています。結び木に括り付けられた桜みくじは、まるで本物の桜のようですよ。
桜記念品は、「紅の雲(桜餅八つ橋) 600円」など京都らしい品もあります。お土産としての購入にも良いですね。ただし、なくなり次第修了となってしまうので、早目に足を運ぶことをおすすめします。
<平安神宮/観桜茶会>
開催日時:2018年4月1日~4月15日 9:00~16:00頃
料金:神苑拝観料(大人 600円)+ お茶券800円
3.【京都】和装の人は無料で入城できる「二条城」の桜まつり
徳川家康によって、1603年に建てられた二条城。歩くと鶯(うぐいす)のような鳴き声が聞こえる鴬張りの廊下などが有名ですが、春の時期になると境内に咲く、50種類300本もの桜を一目見ようと多くの人々が訪れます。
期間中、境内で夜のライトアップがおこなわれるだけでなく、お花見広場(緑の園)では寿司やみたらし団子といった屋台が楽しめます。京の老舗名産品展も登場するなど、桜以外にも見どころが目白押しのイベントです。
また、桜まつりの大きな見どころとなっているのが、NAKED(ネイキッド)によるプロジェクションマッピング。光と音に包まれる次世代のお花見が楽しめるイベントです。
これだけでも十分春を満喫できますが、さらに嬉しいのが、和装を着ていくと入城料が無料となる点。着物でお出かけすると少しお得な気分が味わえるイベントとなっています。
<二条城/二条城桜まつり2018>
開催日時:2018年3月23日~4月15日 【通常】8:45~16:00(閉城 17:00)【ライトアップ】18:00~21:00(閉城 21:30)
料金:【通常・ライトアップ】一般600円、中高生350円、小学生200円
※桜まつり期間中、和装の人は入城が無料になります。
4.【京都】桜と鳳凰堂がライトアップされる幻想空間「平等院」
平等院は、10円玉に刻印された鳳凰堂で知られる寺院。鳳凰堂は、1053年に建設された阿弥陀堂で、現在は国宝に指定されています。本尊は、鳳凰堂にある阿弥陀如来坐像です。
境内には、オリジナルグッズを販売するミュージアムショップや日本茶専門店などがあり、ゆったりと過ごすこともできますよ。
2018年の春は、4月5日から5日間限定で夜間特別拝観が開催されます。桜と平等院がライトアップされ、阿字池に映り込む幻想的な風景を楽しんではいかがでしょうか。
<平等院/夜間特別拝観「瑞光照歓~春宵のあかり~」>
開催日時:2018年4月5日~9日 18:30~21:00(受付終了 20:45)
拝観料:大人600円、中高生400円、小学生300円
※拝観は、昼夜入れ替え制です。
5.【京都】夜空に浮かぶ五重の塔と桜「東寺」
五重塔があることで有名な東寺は、1200年に創建された真言宗の寺院。1994年に世界遺産に登録されたことでも知られ、重要文化財や国宝をいくつも所有しています。
春の見どころのひとつとなるのが、紅しだれ「不二桜」。昼間の美しさはもちろんのこと、夜にはライトアップされ、夜空に色鮮やかな桜が彩りを添えます。
また、日中は春期特別公開がおこなわれ、普段は非公開となっている五重塔の初層特別公開などが開催。桜と合わせてチェックしたい春の貴重なイベントとなっています。
<東寺/夜桜ライトアップ>
開催日時:2018年3月17日~4月15日 16:30~21:30
入場料:大人500円、高校生500円、中学生以下300円
6.【兵庫】動物園で桜が楽しめる「神戸市立王子動物園」
お花見というと、公園や神社仏閣というイメージがある人も多いでしょう。しかし、今回ご紹介するのは、動物園。兵庫県にある「神戸市王子動物公園」では、毎年桜の開花時期になると夜桜の通り抜けというイベントを開催しています。
桜の名所として知られる神戸市王子動物公園は、約480本ものソメイヨシノが咲くスポット。夜は、20分ほどかけて特別拝観通路を歩き、ライトアップされた桜を観賞できます。
夜は動物を見ることはできませんが、昼間はもちろん、動物園として訪れることができるので、昼は動物園、夜は桜のライトアップと一日に2度楽しむことができそうですね。お子さんと一緒に訪れるのにもピッタリのスポットでしょう。3日間限定という限られたイベントなので、日時を間違えないようご注意ください。
<神戸市立王子動物園/夜桜の通り抜け>
開催日時:2018年4月5日~7日 18:00~20:30
入園料:無料(※桜募金への協力有)
7.【滋賀】「三井寺」で昼も夜も桜を楽しめる
三井寺は、天台宗門宗の総本山として滋賀県大津市にたたずむ寺院。残したい日本の音風景100選に選ばれた、三井の晩鐘があることでも知られています。広々とした境内には、そばや精進料理などを味わうことができるレストランもあり、お出かけをするにはピッタリのスポットと言えるでしょう。
そんな三井寺は、県内でも有数の桜の名所として知られ、春になるとソメイヨシノやしだれ桜など約1,000本もの桜が咲き誇ります。日中はもちろんですが、夜間には「春のライトアップ2018」と題した期間限定のライトアップがおこなわれ、幻想的な雰囲気が楽しめますよ。
<三井寺/春のライトアップ2018>
開催日時:2018年3月31日~4月15日 18:30~21:30
入山料:大人600円、中高生300円、小学生200円
春ならではの情景を楽しもう!関西のお花見体験
関西エリアでは毎年、桜の開花時期に合わせて、ライトアップやお祭り、お茶会などさまざまなイベントや行事が開催されています。なかには、二条城のイベントのように着物で来場すると無料になるスポットもあるので、着物を着ていくのも忘れずにしたいですね。
春のお出かけには、桜柄や桜色など春をイメージさせる着物や帯を合わせるのがおすすめ。着物の種類があまりないという方は、小物類に春を連想されるアイテムを取り入れるのも良いでしょう。春らしい装いをすると、お出かけも楽しくなりますよ。
※掲載した情報は2018年3月時点の内容です。