参拝マナー、初穂料の相場は?七五三のお参り知識
子どもの成長を祝う、七五三。ハレ着を着て神社でお参りをしたい、と考えているお母さんや、お父さんもいるでしょう。
「レンタル?購入?そろそろ決めたい七五三の着物」の記事では、七五三の着物についてご紹介しましたが、今回は七五三のお参りにまつわる疑問や、知っておきたいマナーについてお話をしていきます。
七五三でお参りする神社の選び方や、参拝マナー、初穂料の相場など、気になる疑問をしっかり解決してから、当日に臨んでくださいね。
七五三のお参りに関する、気になる疑問を解決!
初めての七五三のお参りには、不安はつきもの。神社の選び方や、参拝当日の流れなど、さまざまな疑問が思い浮かんでいる人も多いと思います。そこで、子どものいるお母さんやお父さんが疑問に思う、七五三のお参りに関する気になる疑問をご紹介していきます。
気になる疑問をスッキリ解決して、七五三のお参り当日を迎えましょう!
いつ、神社にお参りに行けばいい?
一般的に、11月15日が七五三の日とされていますが、この日に必ず神社にお参りへ行かなければいけない決まりはありません。七五三の日に仕事がお休み、とも限りませんから、多くの家庭は9月~12月の日取りの良い日など、家族がそろう都合の良い日にお参りへ行きます。
とはいえ、11月15日前後はどの神社も七五三の参拝が増えるので、落ち着いて参拝できない場合もあります。とくに、大安や友引といった日取りの良い日や、土日などは混雑しやすいです。
落ち着いて参拝したい、混雑を避けたいという人は、11月15日前後を避けた日取りで、参拝の計画を立てるようにしましょう。
七五三のお参りをする神社の選び方って?
子どもの成長を願う七五三のお参りは、氏神さまのいる神社でお参りをするのが基本。氏神さまとは、住んでいる土地を守ってくれている神様のことです。自分の住んでいる土地の氏神さまがわからない、という人はまずはインターネットで検索してみることから始めてみてください。
このように、七五三は、氏神さまのいる神社へ参拝し、ご祈祷してもらのが一般的ですが、最近では氏神さまの居る神社ではなく、有名な神社や思い入れのある神社へ行く人もいます。
離れた神社でご祈祷をしてもらっても問題ありませんが、七五三の時期は人気の神社はどこも混雑するので、落ちついて参拝できない可能性もあるということを念頭に置いておきましょう。
自宅から距離がある場所の場合、子どもの体力的な面にも気を配らなければいけません。慣れない着物を着て長時間移動するのは負担になるので、体力面を考慮した神社選びをしましょう。
また、ご祈祷だけでなく、衣装や写真、ヘアメイクをしてくれる神社もあるので、自分たちが行こうと思っている神社に問い合わせたり、公式ホームページなどで確認してみてください。
例えば、大阪の住吉大社では、境内写真(予約不要)や、衣装貸し出し及びヘアメイク(要予約)を有料ですが、受け付けています。一度に済ませることができれば、子どもへの負担も少なく済みそうですね。
参拝当日の流れは?
近年のお参りでは、自宅または美容室などで着付けを行い、神社へ参拝。その後、家族そろって食事をするというのが、一般的な流れです。この間に記念写真を撮る家庭もあります。
最近では神社で参拝だけして帰るという家庭もありますが、ご祈祷をする場合は受付時間の確認を忘れずに。七五三期間中は、専用の受付を設けるところもあるので、予約の有無など詳細を確認した上で足を運びましょう。
当日は、自分たちの着付けやヘアセットを行いつつ、子どもの準備もするので、余裕を持ったスケジュールを組みたいですね。
親としては、大切な子どものお祝いということもあり、アレコレ予定を詰め込みたくなりますが、慣れない着物は子どもへの負担も大きいことを忘れずに。子どもに無理をさせない範囲で、神社参拝のスケジュールを組んでいきましょう。
また、移動中は履きなれた靴を履かせてあげたり、着替えを用意したりと、準備を整えておくのもポイントです。素敵な七五三の思い出となるよう、ハレ着や神社選びなどの準備を整えて、当日を迎えてくださいね。
知っておきたい、神社の参拝マナー
神社にあまりなじみのない、という人もいるかもしれませんが、神社にお参りをするときには、いくつかのマナーがあります。ご祈祷してもらう場合の初穂料の相場や、のし袋についてなど、ここではマナーにまつわる疑問を確認していきましょう。
※画像は、大阪の住吉大社です。
神社を参拝するときに気を付けたいポイント!
まずは、参拝時のマナーについて確認。お寺の参拝マナーと混同している人もいるので、改めて確認をしていきましょう。
・改まった服装で、参拝する
神社への参拝は、正装で行くのが基本。七五三のお参りでは、子どもも大人もフォーマルな服装をして参拝するため、多くの人が問題ないと思いますが、ご祈祷する人はとくに気を付けましょう。
子どものお祝いだからといって親がなにを着てもOKなわけではありません。間違ってもジーパンやTシャツ、サンダルなどの軽装で行くことのないようにしてください。
・二礼二拍手一礼
お寺では、合掌し一礼をしますが、神社では二礼二拍手一礼(※一部例外あり)です。以下のような順序で参拝をおこないます。
- 手水で身を清める
- お賽銭を入れ、鈴を鳴らす
- 二礼二拍手一礼
※お寺や神社での参拝方法については、「着物で訪れるなら知っておきたい!寺社の基礎知識」で詳しく紹介しています。
・正中、鳥居のくぐり方
参道の真ん中は、正中と呼ばれ、神様が通る道とされています。真ん中はできるだけ避けて歩くようにしたいですね。また、鳥居は一礼をしてからくぐるのが、より丁寧なマナーとされています。
初穂料や玉串料の相場はいくら?
神社でご祈祷してもらう場合は、謝礼として「初穂料(はつほりょう)」や「玉串料(たまぐしりょう)」を渡します。これらの謝礼は、5,000円~10,000円が相場です。
神社によっては、既に金額が決められている場合もありますし、2人以上(兄弟姉妹)で祈祷する場合1人当たりの金額が変わることもあります。当日慌てることのないよう、あらかじめ、ご祈祷をしたいという旨を電話で神社に連絡し、その際謝礼についても問い合わせておくと安心です。
のし袋の書き方に決まりはあるの?
金額がわかったら、初穂料や玉串料を入れるのし袋を用意します。のし袋は、紅白の水引が、蝶結びがされているものを選択。表書きには「御初穂料」または「御玉串料」、子どもの名前をフルネームで明記します。
兄弟姉妹と一緒にご祈祷をする場合は、連名で記載するので、改めてのし袋を用意する必要はありません。
素敵な着物を身に着けて、家族そろってお参りへ
七五三をスムーズに終えるには、事前の準備が欠かせません。参拝当日の流れを改めて確認し、子どもに負担をかけるスケジュールになっていないか、忘れずにご確認ください。
七五三のように、家族そろってフォーマルな格好をする機会はなかなかありません。思いきって、家族みんなで和装でそろえてみる、というのもオススメですよ。最近は、呉服店の他、インターネットでも気軽に七五三の着物を購入、レンタルできるようになっていますから着物にチャレンジするハードルもグッとさがっています。
七五三当日は、家族の思い出の一ページとなるような、一日を過ごしてくださいね。