知っておくといい! 【 文様① 】
皆さんはお着物や帯の柄を選ばれる時はどの様にされていますか?
格式、色合い、お顔が映える色や、体型を活かせる色柄選び等、TPOに合わせての着物選びは、楽しい悩み?ですよね。
そんな時には、昔から伝わる文様もヒントのひとつにすると目的に添った物を身に付けることが出来ます。
〈 鱗(うろこ) 〉
蛇の鱗をモチーフにした柄です。
蛇の脱皮から、「再生」「厄除け」の意味が込められています。
新しく何かをスタートする時や、特に女性の厄除けとして、身に付けているといいと言われ、帯や長襦袢等の柄によく用いられています。
〈 七宝 (しっぽう)〉
円を重ねてデザインされています。
円 = 和 人との繋がりや調和、円満、ご縁等の願いが込められている柄で、お目出たい柄の総称、吉祥柄です。
縁起のいい柄を集めた「宝尽くし」の中のひとつです。
結婚はもちろん、入学、就職、引っ越し等のお祝いにいい柄です。
〈 矢絣(やがすり)〉
矢の羽根をモチーフにした柄です。
放たれた矢は戻って来ないことから、昔から嫁入り支度には、矢絣柄の着物を持たせると、出戻って来ない、と言われ縁起のいい柄とされていました。
〈 青海波 (せいがいは)〉
穏やかな波を模様にした柄。
「平穏」という、波風がたたない、穏やかに過ごせるようにという意味が込められてます。
結婚祝い等の時に最適ですね。
〈 唐草 (からくさ) 〉
ツル科の植物が伸びていく様子を図案化したもので、縁起のいい柄です。
「繁栄」「生命力」を意味し、長命、子孫繁栄を願う結婚の祝い等に。
〈 麻の葉 〉
麻の葉をモチーフにした幾何学模様。魔除けの意味がある三角が集まってできた形はより強い魔除けの力があるとされています。
麻が丈夫で成長が早いことから、すくすく育つようにと産着等によく用いられます。
お宮参り、お食い初め等の日に最適ですね。
また、健康を助けるという意味もあり、長襦袢や着物の柄によく使われます。
如何ですか?
「そういえば、風呂敷の柄と同じだな」「着物の柄の1つにあったな」等、どちらかで見掛けられた柄もあったのではないですか?
何気なく目にしていた柄も、それぞれに意味があるんですね。
知っておくと、お祝い事に着る着物を選ぶ時、贈り物にする時に相応しい物を選べますね。
昔から伝わる 相手の事を大切に思う心、大切にしたいです。
文様はまだまだたくさんあります。またお伝えしてまいります!(^o^)ノ