八掛のオシャレを楽しみましょう♪
こんにちは(^^)/
着楽楽kimono教室あべの本校の近藤です。
10月からは着物の暦の上では袷(あわせ)の季節。
袷の着物には裏地があるのはご存じですか?
八掛といって、着物の裾の裏地の布のことをいいます。
前後の身頃の裾裏に4枚、衽(おくみ)の裏に2枚、衿先の裏に2枚付けるので、
合計8枚掛けることから八掛といいます。
八掛は表地が傷まないように保護する為と、裾さばきを良くする為に付けられます。
お母様やおばあ様から譲っていただいた着物を見ると
朱赤やピンクの八掛が付いていることが多いですが
昭和の時代は派手な色で一色の八掛が付いていました。
現在は、着物の表地の色に合わせて同色系や同色系のボカシを選ぶことがほとんどです。
袖口にも同じ裏地が使われるので、袖からチラッと見える
良いアクセントとしてオシャレを楽しみましょう。
留袖・訪問着・色無地には共八掛が付いていますので
小紋や紬などをお仕立てされる時は、着物と同色系や着物の柄の中から
一色選んだりして自分だけの八掛のオシャレを楽しみましょう。
こちらは本きもの松葉オリジナルの色無地です。
表地は葡萄唐草
共八掛(裏地)は南天柄
このように表地と共八掛の地紋が異なりますが、地紋にはそれぞれ意味があります。
葡萄唐草文
豊かな実りを表す葡萄と伸びやかに広がる唐草を組み合わせた吉祥文様。
南天柄
鮮やかな赤色の実をつける南天は古来より不浄を清める薬草として、
また困難を転じる難点に通じることから縁起物として、格調高い文様。
共八掛の地紋も色々ありますので、そちらにも是非注目してみてください。