きものクリーニング【丸洗いと汗抜き】
こんにちは(^^)/
着楽楽きららkimono教室あべの本校の近藤です。
夏の暑い日のおでかけ、暖房の効いたホテルでの結婚式、お花見、街歩き・・・。きものを着た日は意外と多くの汗をかいています。きものを着た後のお手入れはとても大切。綺麗に長く着るためにもきもののお手入れをしましょう。
お手入れはどのようにされていますか?
衿元のファンデーションの汚れやほこり・皮脂・汗。パッと見ただけでは見つけにくいものもあります。汚れの種類に応じてお手入れの方法が変わります。
丸洗いで汗は落ちないんです!
汗を取り除くには【汗抜き】をします。
【汗抜き】
汗は水溶性のものなので揮発性の溶剤では落とせません。汗をそのまま放置しておくと酸化してシミになってしまいます。水を使って汗を取り除くのが【汗抜き】になります。汗をかかれて時間が経過しますと「汗浸み」になり、【浸み落とし】加工が必要となってきます。
汗をかいている箇所に水蒸気をあて、汗の成分を浮かせます。その汗を取り除く方法は二つ。
①浮かせた成分を布で丁寧に取り除く方法
②浮かせた成分を下からバキュームで吸い取る方法
汗の成分を取り除いた後は水分が残らないように乾かす作業を行います。
【丸洗い】
皮脂やファンデーションの汚れは、【丸洗い】で落とします。言い換えれば【ドライクリーニング】。
汗をかきやすい時期・環境
☑単衣・夏のきものの着用時期(5月6月7月8月9月単衣から袷に変わる10月)
☑ホテルの式場
☑パーティー会場
☑暑い時期のお出かけ
特に汗をかきやすい箇所
☑脇下
☑膝裏
☑おしり
汗抜きに出す時期
☑たくさん汗をかいた後(袷の時期でも)
☑長期保管前
☑シーズン終わり
☑単衣や夏着物のお手入れに
汗浸みになると【浸み落とし】という加工になります。たくさんの汗をかいた時にはその都度【汗抜き】に出すことをおススメします。
【丸洗い】や【汗抜き】等のお手入れお直し加工のことを【悉皆】(しっかい)と言います。
着楽楽kimono教室では定期的に実際に京都の職人さんに来ていただいて生徒様のきものや帯を見ていただいています。
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【悉皆】(しっかい)
悉皆とは着物の丸洗いやシミ抜き、洗い張り、染め直し、寸法直しなど、
職人さんが実際にお客様の着物を見て、丁寧に対応して処置を施していきます。