大島紬に江戸小紋!全国各地にある着物の産地をご紹介

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大島紬に江戸小紋!全国各地にある着物の産地をご紹介



昨今、ご当地キャラクターやご当地グルメなど、地方に着目した「ご当地〇〇」が流行っていますが、着物にもその地方特有の技法でつくられたものがあるのをご存知でしょうか? 古くから受け継がれてきた伝統的技法でつくられた着物は、ファンも多く、なかには高値で取引されているものも存在します。

そこで今回は、「大島紬」「江戸小紋」「京友禅」など一度は聞いたことある着物をはじめ、全国各地で生産されているご当地着物をご紹介していきます。着物の産地を知っていると、着物選びがさらに楽しくなりますよ。

 

全国各地に着物の産地がある!


着物の産地といえば、友禅が有名な京都や石川を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、実は北は北海道、南は沖縄まで全国各地にいわゆるご当地着物が存在しています。なかには、国の無形文化財に登録されているものもあるのです。

今回は、そんな全国各地の着物の産地をチェックしていきましょう。ご当地の着物をより詳しく知ることのできるお出かけスポットもご紹介するので、気になる方はチェックしてくださいね!

 

【東京】江戸小紋

「江戸小紋」は、約400年前に発祥したとされる江戸伝統の小紋。遠目から見るとまるで無地のように染められた細かな模様が特徴の着物です。

ひとえに江戸小紋といってもそのデザインはさまざまで、代表的なものに点が曲線を描くように並んでいる「鮫」や規則正しく点が描かれた「通し」などがあります。江戸小紋を複数所持しているという人は、柄を見比べてみると面白いかもしれません。

“小紋”という名がついている通り小紋のひとつですが、小紋がカジュアルな場に着て行くのが相応しいとされる一方で、江戸小紋はデザインによってはフォーマルな場面にも着て行くことができます。

また、東京には今回ご紹介した「江戸小紋」のほかにも、「東京染小紋」「江戸更紗」「東京無地染」などの染め着物があるので、比較してみると面白いですよ。

<お出かけスポット>
140年の歴史を持つ「東京染ものがたり博物館」では、作業場の見学と染め体験をすることができます。染の知識を教えてもらうこともできるので、東京の着物に限らず、着物の知識を深めることができるでしょう。染の体験で作った作品は、袱紗に仕上げてもらうことも可能。フォーマルな場で活躍してくれそうですね。

 

【埼玉】秩父銘仙

「秩父銘仙(めいせん)」は、2013年に国の伝統工芸に指定された織物。染めたあとに織るため、生地の裏と表で柄が変わらないのが特徴です。大胆な柄が描かれたものも多く、大正~昭和には全国的な人気を博しました。

<お出かけスポット>
「銘仙を着てみたい!」という方におすすめなのが、西武秩父駅から徒歩5分の場所にある「ちちぶ銘仙館」。秩父銘仙などに関する貴重な資料を展示している施設です。館内は、展示、体験、販売の3つのエリアに分かれていて、型染や機織を体験することができます。

そんな「ちちぶ銘仙館」で実施しているのが「ぽてぽて銘仙」という銘仙の着物を実際に着ることのできるサービス。(※前日までに要予約。着付け込みで3,000円)大正昭和初期につくられたアンティークの銘仙を着ながら、レトロな街並みを散策できます。

 

【茨城・栃木】結城紬

「結城紬(ゆうきつむぎ)」は、「大島紬」の原形とされるなど、古くから伝わる高級絹織物で、その製法は国の重要無形文化財にも指定されています。また、世界的にもユネスコの無形文化遺産のひとつとして登録されるなど、国内外に誇る伝統文化として知られる存在です。

<お出かけスポット>
結城紬について詳しく知りたい、という方におすすめのお出かけスポットが「つむぎの館」。結城紬を後世に残すというコンセプトのもと建てられた施設で、常時200点以上の結城紬を見ることができます。

体験コーナーも充実。ショールなどの染め体験やコースターの織り体験を常時行っています。また、4月~6月限定で楽しめる「浴衣染め体験」も好評です。今年の夏に着る、浴衣を自分で作ってみてはいかがでしょうか?

 

【石川】加賀友禅

「加賀友禅」は、「加賀五彩(※)」を基調に配色した友禅で、自然や古典をテーマにした絵画調の模様が特徴です。「京友禅」と同じ友禅ですが、染め以外の技法をほとんど使わずに仕上げるなど、いくつかの違いが見られます。

外側が濃くなるように染める「外ぼかし」や葉が虫に食べられた様子を再現する「虫喰い」といった技法を用いることも特徴として知られ、デザインのアクセントとなっています。

※加賀友禅を構成する、藍・臙脂・黄土・草・古代紫の5色を総称した名称。

<お出かけスポット>
そんな加賀友禅をより知ることのできる場が金沢市にある「加賀友禅会館」。1階では、加賀友禅の資料展示のほか手描き友禅の実演コーナーがあり、間近で加賀友禅の技術を目にできます。

館内には、「加賀友禅染め体験」が出来るコーナーも。20分~60分で世界にひとつだけのハンカチやトートバックが完成しますよ。時間がある人は、加賀友禅の着物や浴衣(7月~9月限定)がレンタルできるサービスを利用するのもおすすめ。和装姿で兼六園や茶屋街の散策が楽しめます。

 

【鹿児島】大島紬

着物の好きな女性の憧れの着物といえば、鹿児島県の奄美大島を発祥とする「大島紬(おおしまつむぎ)」ですよね。約1,300年もの歴史がある高級絹織物で、フランスのコブラン織りやトルコ・イランのペルシャ絨毯とともに、世界三大織物のひとつに数えられています。

ひとえに大島紬といっても染色方法や糸の配列などによってさまざまな種類があり、なかには泥を使った「泥染め」という珍しい染色方法を用いるものもあります。模様は、草花をモチーフにしたものが中心となっていますが、とくに有名なのが「龍郷柄(たつごうがら)」です。

<お出かけスポット>
奄美大島内には、大島紬の泥染め体験ができる施設がいくつかあります。空港から車で20分ほどの距離にある「大島紬村」もそんな施設のひとつです。こちらでは、ハンカチやTシャツの泥染め体験のほか、機織り体験をすることも可能。大島紬を自らの手で作ってみることができますよ。

また、大島紬を実際に着ることのできる「着付体験」も。高級品である大島紬はなかなか購入までいかないという人もいますから、こちらで気軽に体験できるのは嬉しいですね。

 

着物の産地へ見学に行ってもるのも面白い


着物の産地のなかには、ご当地着物を紹介する施設を設けているところも多くあります。普段着ている着物がどのようにつくられていくのか知る、絶好の機会です。

埼玉県にある「ちちぶ銘仙館」や石川県にある「加賀友禅会館」など、ご当地着物を作るのに使われている技法の一部を体験できる施設もあります。どんな風に着物が作られているのか知ることで、より一層着物の世界を楽しめるでしょう。気になるスポットがあれば、ぜひお気に入りの着物を着て、お出かけを楽しんでくださいね。

 

全国には、まだまだたくさんの着物がある!

今回ご紹介した着物の産地は、数ある全国の産地のなかでもほんの一部です。ほかにも、長野の「信州紬」や福岡の「博多織」などさまざまな着物の産地があります。どれも特徴的な風合いがあるので、チェックしてみると面白いかもしれません。

何気なく着ている着物も、さまざまな造り手によってつくられています。どんな技法が使われているのか、歴史があるのかなど、着物の裏側を知ると、より一層愛着がわきますよね。これを機会に、着物の産地をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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