オシャレは足元から!草履の選び方をマスターしよう
洋服でのお出かけに、パンプスやスニーカー、ブーツといった履物が欠かせないように、着物でお出かけするときに欠かせないのが「草履」です。デザインやサイズ、機能性などさまざまな種類の草履から着物に合ったものを選びます。
「オシャレは足元から」という言葉がありますが、草履選びは着物のコーディネートを決める大事な要素。お出かけのしやすさにも関わってきます。今回は、そんな草履の選び方をはじめ、履き方・脱ぎ方・歩き方についてもご紹介! 自分に合った草履を見つけて、着物でのお出かけをより一層楽しんでくださいね。
草履選びのポイント!
草履は、日本の伝統的な履物として古くから親しまれてきました。そんな草履と似た履物として知られるのが、下駄です。下駄も和装の際に用いられることの多い履物ですが、こちらは浴衣などカジュアルな装いのときがメイン。モダンデザインの下駄も多く、洋装と合わせる人もいるようです。
一方、草履は和装よりも格式が高いされる履物。草履と下駄は、同じ和装の履物でも利用シーンが異なるので、着物と合わせる際は注意が必要です。
踵が出るサイズが適切
パンプスやスニーカーといった洋服に合わせる履物を選ぶ際、「足のサイズにフィットするかどうか」を重視している人も多いのではないでしょうか。しかし、草履の場合は足のサイズと同じ履物を選ぶのは適切ではありません。では、どのような基準で草履を選べば良いのでしょうか?
実は、草履は「踵(かかと)が1cm程度出るもの」を選択するのが理想。これには、着物での歩きやすさや裾を巻き込まないようにするため、といった理由があると言われています。
踵が高いほど、フォーマル
着物にフォーマルやカジュアルの違いがあるのと同様に、草履にも格の違いがあります。草履の格を見極める際にポイントとなるのが、「草履の高さ」です。よく草履を見てみると、踵の高さに違いがあるのに気付かれると思います。
草履は、踵が高いものほどフォーマルであるとされる履物です。これは、格の高い着物は裾が長いものが多いため、高さの低い草履だと地面スレスレになってしまうため。フォーマル用、カジュアル用など、シーンに合わせて選ぶようにしたいですね。
着物のデザイン、草履の機能性もチェック!
TPOやサイズはもちろん、着物のデザインと合うかどうかも大事な要素。全体が映る鏡などでチェックしてからお出かけしたいですね。
また、雨が降った際に履く雨用草履や、夏の時期に履く夏用草履なども販売されています。普段用、フォーマル用のほか、こうした機能性に優れた草履も用意しておくといざというときに役立つかもしれません。雨用草履には、草履用カバーを付けるタイプのものもあるので、自分に適しものを選択しましょう。
草履の履き方・脱ぎ方・歩き方
「草履を履くと、足が痛くなる」「草履が痛んでしまっている」という方は、草履の履き方や脱ぎ方、歩き方が誤っているかもしれません。着物で快適にお出かけするためにも、正しい草履の扱い方を身に着けておきたいですね。
ここからは、草履の履き方・脱ぎ方・歩き方をそれぞれご紹介していきます。草履を履きなれていない着物初心者さんはもちろん、草履を履きなれている方も改めて確認してくださいね。
草履の履き方
草履を履く前に、まずは鼻緒をほぐしましょう。とくに新品の草履や長年履いていない草履、は鼻緒が硬くなっています。鼻緒を横に広げるなどし、柔らかくしてから履くようにしましょう。また草履を履く際は、鼻緒に深く足の指をかけないようにします。前述しましたが、踵が少し出ているのが草履の履き方のポイントです。
なお、上手く足が入らないからといって、つま先を地面や床に打ち付けるようにして履くのはNG。草履を傷つけてしまうことになります。
草履の脱ぎ方
草履を脱ぐときは、四方に散らばらないように注意し、足を滑らせながら脱ぎます。訪問先で草履を脱ぐ際は、相手にお尻を向けないのがマナー。後ろを向かずに草履を脱いだら、玄関の方を向き草履の形を揃えます。その際、着物の裾や袖が汚れないよう注意しましょう。
草履の歩き方
最後は、草履を履く際の歩き方をご紹介していきます。草履を履いたときは、重心を前にするようにして歩きましょう。また、普段より歩幅を小さめにするのがポイントです。そうすることで、歩きやすいだけでなく、着物の着崩れ防止にも繋がります。
自分に合った草履で、お出かけを楽しもう
草履はどれも似たような見た目をしていますが、それぞれ適したシーンが異なります。着物を購入する際は、どこで履く予定なのか意識して購入したいですね。
お出かけするときはつい着物に注視してしまいがちですが、草履も大切な要素です。とくに着物で歩くのに不慣れな人は、草履選びを慎重に! 自分に合わない草履は、足が痛くなる原因になってしまうこともあります。お出かけを楽しむためにも、自分に合った草履を見つけてくださいね。