着物の基礎知識

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着物選びにも役立つ! 季節の花をご紹介

着物の基礎知識

四季がある日本では、季節ごとにさまざまな種類の花が咲き誇っています。華やかな着物のなかには、こうした“季節の草花”を取り入れたデザインのものも豊富にあります。

そこで今回は、着物選びの参考にもなる季節の草花についてご紹介! シーズンを1ヵ月ほど先取りした草花がデザインされた着物を選べば、より粋な着こなしが楽しめます。もちろん、帯や小物に季節の草花を取り入れるのもおすすめ。ぜひ、毎日の着物選びの参考にしてくださいね。

着物選びの参考に! 季節の花を紹介

日ごろ着物を選ぶときに、何を基準に選んでいますか? デザイン、格などさまざまな理由があると思いますが、季節感に注目してみるのも面白いかもしれません。そんな季節感を感じられる季節の花々をご紹介します。さっそく、春、夏、秋、冬に分けて見ていきましょう。

まずは、生命の息吹を感じる春の季節から。春は、桜や菜の花、藤などさまざまな種類の草花がシーズンを迎える季節です。着物は、袷の着物を着る場面が多いでしょう。6月に入り暖かくなってきたら、単衣の着物へと衣替えをします。

 

春の草花の代表とも言えるのが「桜」でしょう。大阪では毎年、3月下旬~4月上旬にかけて桜が見ごろを迎えます。全国各地に桜の名所と呼ばれる場所があり、日本人にとって欠かせない春の風物詩となっています。

桜といえば、ソメイヨシノやシダレザクラなどが有名ですが、実はその種類は350種類以上もあるということを知っていますか? 開花シーズンや色、咲き方などさまざまな個性を持った桜があります。着物に描かれているのがどの種類の桜なのか、チェックしてみるのも面白いかもしれません。

 

黄色く小さな花が可愛らしい、菜の花。関西では3月上旬頃から見頃を迎えます。兵庫県の「神戸総合運動公園」「あわじ花さじき」や奈良の「藤原宮跡」は、菜の花の名所としてしられるスポット。シーズンになると、菜の花が辺り一面に広がります。

 

バラは品種によって開花時期が異なりますが、5月~6月、10月~11月に見頃を迎えるものが多いのが特徴。その時期はさまざまなスポットでバラ祭りが開催されています。3,700株ものバラがある大阪の「中之島バラ園」でも、5月または10月を開花時期としています。

バラには、赤や白、黄色などさまざまな色を持つものがありますが、実は色ごとに花言葉が違います。2004年には、これまで不可能とされていた青い花の開発にサントリーが成功。「夢 かなう」という花言葉が付けられました。

 

関西では、4月下旬~5月にかけて見ごろを迎える藤。たっぷりと花房が付いた迫力ある姿が魅力です。大阪では「熊野街道信達宿の野田藤」が有名。こちらでは、4月中旬~下旬に見ごろを迎え、期間中はふじまつりが開催されます。ライトアップもされるなど、昼夜ともに見逃せません。

 

西洋の花としての印象が強く、着物に使われているイメージが少ないかもしれません。そんなチューリップが見頃を迎えるのは、4月。世界中で親しまれている花のひとつで、5,000を超える品種があると言われています。

続いてご紹介するのは、夏の花。夏は、着物(薄物)だけでなく、浴衣も楽しめます。お祭りや花火大会などのイベントごとも多く、和装を楽しむのにピッタリの季節です。お気に入りの草花が描かれた和装を身に着けて、お出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

夏をイメージするときに欠かせないのが「ひまわり」ですよね。太陽のような姿は、まさに夏を象徴する花と言えるでしょう。日本ではひまわりといえば黄色ですが、赤や白色のひまわりも存在します。お出かけした際に探してみてはいかがでしょうか。

大阪では、「ハーベストの丘 ひまわり畑」や「大阪市立長居植物園」などがひまわりの名所として知られています。

 

6月~7月上旬にかけて咲く「あじさい」。梅雨の時期の風物詩とも言える花です。あじさいといえば、ピンクや青、紫、白などさまざまな色を見かけますよね。実は、その色の多くは土の性質によるものということを知っていますか?

土が酸性であれば青、中性~弱アルカリ性といったように、土の性質によって色が変わるのです。(土の性質に関係しないものもあります。)浴衣に描かれることの多い花なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

「カキツバタ」は、5月~6月中旬にかけて開花する花。種類によっては、秋に咲くものもあります。よく似た花として「アヤメ」が挙げられることがありますが、アヤメは陸に咲き、カキツバタは水のあるところに咲く花です。

少し肌寒くなる9月にかけて、夏の薄物から単衣の着物へと衣替え。10月から5月は袷の着物を着ます。過ごしやすい気候の秋は、着物でお出かけするのにおすすめの季節です。紅葉狩りやお月見をはじめ、和の心を感じるイベントも多いですよ。

 

秋の到来を意識させてくれる「紅葉」。大阪にも「勝尾寺」や「箕面公園」など、紅葉の名所として知られる場所が数多くあります。11月ごろに見頃を迎えるスポットが多いので、この時期はぜひ紅葉狩りを楽しんでみてください。

ちなみに紅葉は、「朝夕の気温差が大きい」「直射日光があたる」といった好条件が重なると、美しく色づくと言われています。気温にも注目したいですね。

 

「コスモス」は秋桜とも言われる通り、名前からも秋を感じることができる花です。メキシコ原産で、明治に日本に来たと言われています。

関西では、奈良にある「般若寺」がコスモスの名所として知られています。別名コスモス寺とも呼ばれ、9月~11月にかけて約15万本ものコスモスが咲き誇ります。コスモスをモチーフにした可愛らしい御守りもありますよ。

 

9月~11月にかけて見頃を迎える「すすき」。秋の七草のひとつです。夕陽をあびて金色に輝く姿は、秋を代表する風景のひとつと言えます。

すすきといえば、お月見をイメージする方も多いでしょう。実はすすきは、神様が依りつく場と考えられており、お月見に飾ることで魔除けや豊作を願っていたと言われているのです。

冬というと花のイメージがあまりないかもしれませんが、美しい花を咲かせる草花もあります。寒い冬の時期は家に引きこもりがちですが、季節の花がデザインされた着物を身に着けて、お出かけしてみてはいかがでしょうか。

 

「梅」は、2月中旬~3月にかけて見頃を迎える花。日本では古くから縁起物として親しまれてきました。大阪では「大阪天満宮」が梅の名所として知られています。開花時期に開催される「てんま天神梅まつり」では、例年境内でさまざまなイベントが開催されます。

 

冬の代表的な花のひとつとして知られる「椿」。11月~5月にかけて見頃を迎えます。大阪の「万博記念公園」には、つばきの森があり約100品種、260本もの椿を見ることができます。色や咲き方など、個性豊かな椿を楽しんでみてはいかがでしょうか。

季節を感じる着物で、お出かけを楽しもう!

四季のある日本では、草花で季節を感じるということも多いです。着物にもさまざまな季節の草花のデザインが取り入れられているので、チェックしてみてください。

開花シーズンなどを把握しておくと、着物にも取り入れやすいです。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、季節を感じる着物を身に着けて、お出かけを楽しんでください。

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