着物の基礎知識

初心者の方でも着物に親しんでいただけるよう、着物やゆかたの着付け基礎知識や、
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雨の日も着物でお出かけ!天候が悪くても快適に過ごす工夫とは?

着物の基礎知識

折角の着物お出かけデーなのに、お天気はどんより雨模様…。着物にシミや汚れが出来てしまわないか心配で、雨の日は着物をタンスにしまったままにしている人も多いでしょう。もちろん、天候が悪い日は着物を着ないという選択肢もありますが、それでは少しもったいない気もしますよね。

そこで、今回は雨や雪など、天候が悪くても着物で快適に過ごす工夫についてお話をしていきます。雨の日ならではのコーディネートを満喫するのも、着物の楽しみのひとつですよ。

雨の日は、洗える着物で心配いらず

雨の日に着物を快適に楽しむポイントのひとつが着物選び。雨足の強いときに、良い着物やお気に入りの着物を着ていくのはやはり心配なものです。そんなときにオススメなのが、綿やポリエステルなどでできた洗える着物。自宅で簡単に洗濯できる着物を一着用意しておけば、雨の日も安心してお出かけできますよね。

洗える着物は、10,000円以下で購入できるものも多く、自宅でのお手入れも非常に簡単。もちろん、雨の日以外も活用できるので、この機会にお気に入りのデザインの着物を探してみるというのも良いでしょう。

雨コートを羽織って、雨から着物をガード!

出典:https://item.rakuten.co.jp/yuubi/

 

雨の日に大活躍するのが、雨コート。雨の日コーデには欠かせないアイテムのひとつで、着物が濡れるのを守ってくれます。選ぶときのポイントは、着物の裾が隠れているかどうかということ。短すぎると裾の汚れに繋がり、長すぎると歩きにくくなってしまいます。必ず自分の丈にあったものを選ぶようにしてください。

では、具体的にどんな雨コートがあるのかというと、雨コートは大きく分けて一部式と二部式の2種類に分かれます。それぞれに違ったメリット・デメリットがあるので、自分の好みに合ったものを選ぶと良いです。ここからは、一部式と二部式の特徴を見ていきます。

 

  • 一部式

着物のように、上から下まで繋がった雨コートを一部式と呼びます。着脱が簡単にでき、見た目もスマートです。しかし、既製品の場合着丈が合わないこともあるので、必ず寸法を良く確認した上で購入しなければなりません。自分用に仕立てるというのがベストです。

 

  • 二部式

二部式とは、上下に分かれた雨コートのこと。着丈の調整がしやすく、持ち運びもしやすいです。上だけ羽織るといった使い方ができるので、天候によって使い分けをしたい方にオススメ。しかし、上下に分かれている分、着脱が少し大変というデメリットもあります。

 

また、ひとえに雨コートといってもそのデザインには様々な種類があります。道行コート風のもの洋服のケープのようなものなど見た目のバリエーションが豊かです。色合いやデザインはもちろん、機能性なども各商品によって違うので、自分に合ったものを見極めながらお気に入りの一着を見つけてくださいね。

着物をクリップで止めて万全の対策を

雨の日用の洗える着物なら多少の汚れは気にならないかもしれませんが、「どうしてもお気に入りの着物を着てお出かけしたい!」と思うときもありますよね。そんなときに役立つのが、クリップを使った裾上げ対策。これを使えば、裾汚れの心配もなくなります。

やり方はとても簡単で、着物の裾を持ち上げて帯のあたりでクリップを使って止めるだけ。クリップが無いという人は腰紐でも問題ありません。できるだけ、シワが付かないように裾を持ち上げるのがポイントです。

これだけではもちろん外を出歩ける恰好ではありませんが、この上に雨コートを着ていけば、裾を持ち上げていることに気づかれる心配もありません。お気に入りの着物で快適にお出かけを楽しめますよ。

足元にも雨対策をしよう!

出典:https://item.rakuten.co.jp/yuubi/

 

雨の日に、足袋や草履が汚れるのを防ぎたいという人は多いでしょう。いくら雨コートで着物が濡れるのはガードできても、足元までは守りきれません。たとえ、着物がキレイな状態でも、足元が泥だらけというのは少し残念ですよね。そこでここでは、足元を雨から守る工夫についてご紹介します。

雨草履で雨水や泥ハネをカバー

雨草履とは、その名の通り雨の日用の草履のこと。通常の草履は足袋が露出していますが、雨草履はつま先の部分にカバーが施された草履で、雨水や泥ハネから足袋を守ってくれます。泥ハネがしにくい設計がされているものや底に滑りにくい加工がしてあるものなど、プラスアルファの工夫がされているものもあるようです。

また、今ある草履に雨対策を施したいというのであれば、草履カバーがオススメ。簡単に草履に取り付けることができるので、夕方から雨が降る日など天候が変わりやすいときなどに活躍してくれます。お気に入りの草履を使えるというのも大きなメリットですよね。雨が降りそうなお出かけの日のバッグに、そっと忍ばせておきましょう。

足袋カバーを付けて足元を守る

足袋の上に履く足袋カバーは、足袋を水や泥ハネなどの汚れから守ってくれるためのアイテムです。足袋の上から履くだけで、足袋の汚れを守ってくれます。撥水加工が施された足袋カバーを使えば、雨の日でも安心です。寒い日の防寒対策としても使われるので、一枚持っておくと重宝するでしょう。

替えの足袋を持って行けばさらに安心

雨が強いときなどは、雨草履や足袋カバーだけでは防ぎきれないこともあります。そんなときのために、一足替えの足袋をバッグに忍ばせておくというのもオススメ。足袋一足であれば、重さにもならずに持ち運べますよね。濡れた足を拭くためのタオルやハンカチなどあると、新しい足袋を気持ちよく履けるでしょう。

【番外編】冬場ならブーツという手も

雪が降ってしまうと、草履だけではどうしようもない…なんてこともあるでしょう。そんなときはブーツを履くというのも一つの手です。移動中はブーツで、会場に付いたら草履に履き変えるようにするというようにすれば足元も暖かく、足袋が汚れる心配もありません。格式などにこだわらないおしゃれ着ならば、ブーツを履いてお出かけというのも良いですね。

和傘を使えば、雰囲気アップ!

雨の日に着物でお出かけするときは、傘にもこだわりを持ちたいものです。着物に合う傘を探しているという方に、オススメなのが和傘。竹の骨組みを使用し、和紙などが貼られた和傘は、着物との相性が抜群。雨の日のお出かけが楽しみになりますよ。

和傘は少しハードルが高いという方は、和傘風の傘もオススメ。骨組みが多い傘を選べば、和傘の雰囲気を味わうことができます。

雨に濡れたらしっかりお手入れ

着物を着たあとは、お手入れをしっかりとすることが大切です。とくに雨の日は、染みや泥ハネができないか心配。丸洗いできる着物であれば、洗濯してしまえばいいですが、そうでない着物は困りますね。

自宅に帰って、着物を脱いだら細部まで様子をチェックし、必要があればクリーニングに出すなどしましょう。とくに泥ハネは、自分でも気づかないうちについてしまっていることがあるので、裾の部分など入念にチェックをしたいものです。

 

天気が悪いと着物で出かけるのがついつい億劫になってしまいがちですが、お気に入りの雨の日アイテムがあれば、晴れやかな気持ちでお出かけできますよね。事前に対策を練っておくということが大切です。

雨が降りそうな天気の日に外出予定があるときは、今回、ご紹介した草履カバーや雨コートなどの雨の日アイテムを忍ばせておくと安心ですよ。お気に入りの雨の日アイテムをゲットして、雨の日も着物のお出かけを楽しんでくださいね。

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