着物姿が決まる! 覚えておきたい和室マナーとは?

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着物姿が決まる! 覚えておきたい和室マナーとは?



着物で、和室へのお呼ばれ。いくら着物姿が決まっていても、マナーがなっていなければそれだけで場の雰囲気を損ねてしまうこともあります。普段和室マナーを意識する機会は少ないからこそ、お呼ばれしたときはスマートに動けるようにしておきたいですよね。

そこで今回は、着物でお呼ばれするときに押さえておきたい、和室独自のマナーや、着物を着ているときに注意したいポイントについてお話をしていきます。

 

和室ならではのマナー


畳が敷かれ、正座で過ごす和室。洋室のマナーとは異なる、和室ならではのマナーがいくつもあります。ここでは、席次や襖(ふすま)の開け閉め、座布団のマナーなど、和室ならではのマナーを改めて確認していきます。さっそくどんなマナーがあるのか、見ていきましょう。

 

和室のマナーその1.席次

目上の人との食事や会議などで、とくに意識したいのが「席次」です。もちろん、和室にも席次があります。和室の場合、床の間の正面が上座(一番目上の立場人が座る席)、入り口から近い場所が下座(接待をする側の人や、目下の人が座る席)です。

つまり、6名以上で和室のテーブルを囲む場合、入口から離れた側の中央が上座ということになります。ただし、これはあくまでも一般的な場合の話。部屋の景色の見え方や人間関係などによって、臨機応変な対応が求められることもあります。

また、お呼ばれされた場合は、基本的に勧められた座席に座るのが正解です。とくに何も言われないような場合は、下座に座るようにしましょう。席次は、車の中やエレベーターなど、状況によって変わります。覚えておくと、さまざまな場面でスマートに対応できますよ。

 

和室のマナーその2.襖の開け方・閉め方

和室ならではのものとして、襖があります。普段自宅では、立ったまま開け閉めをしている人も多いでしょう。しかし、目上の人がいる場合など、かしこまった場では正座をして開け閉めするのがマナーです。

襖を閉めるときは、開けるときとは逆の動作をすると覚えておくと、混乱が少ないですよ。以下に、襖の開け方と閉め方の一例をご紹介します。流派によって開閉の仕方が異なる場合もあるので、その場合はそちらにしたがいましょう。

 

<襖の開け方>

  • 1.襖の前で、正座をします。
  • 2.引手に近い方の手で、襖を数cmほど開けます。
  • 3.引手から手を下ろし(敷居から30cmほど)、そのまま襖を中央まで開けましょう。
  • 4.先ほどとは違う手で、体が通れる幅まで襖を開けます。
  • 5.一礼し、中へと入ります。

 

<襖の閉め方>

  • 1.襖側の手で敷居から15cmほどの場所を持ち、中央まで閉めていきます。
  • 2.先ほどとは違う手で、数cmほど開いている状態まで閉めましょう。
  • 3.最後に引手に手をかけ、残りの部分を閉めたら終了です。

 

和室のマナーその3.座布団のマナー

和室に欠かせない座布団にも、さまざまなマナーがあります。どんなマナーがあるのか、ポイントごとに紹介していきます。

<座布団の前後>

自宅で座布団を用意する場合は、裏表や前後の確認を。一見するとどの辺も同じように思える座布団ですが、実は前後に違いがあります。見極めるポイントとなるのが、縫い目です。座布団は4辺の内、3辺を縫うようにしてつくられるため、1つの辺には縫い目がありません。その、縫い目のない辺が膝にくるようにするのが本来の形です。

ちなみに座布団は、正方形ではなく長方形。横よりも縦の方が長くなっています。これは、正座をするとき、私たちの体が横よりも縦の方が長いためなのだとか。実際に座っているときにチェックしてみてください。

 

<座布団の座り方>

  • 1.まず、座布団の下座側に正座をします。
  • 2.次にかかとを立てるようにして座り、片膝をたてます。
  • 3.座布団側に斜め45度、向きます。
  • 4.両手をグーにして片膝ずつ進み、座布団に座りましょう。

 

<座布団の降り方>

  • 1.座布団の上で、かかとを立てるように座ります。
  • 2.下座側に片足ずつ足を降ろしていきましょう。
  • 3.両手をグーにして、片膝ずつ後退しています。
  • 4.正面に向きなおったら、終了です。

 

<その他意識したいポイント!>

洋室だと立ってあいさつするのがマナーですが、和室の場合はNG。和室であいさつをするときは、座布団から降りて、座りながらあいさつするのがマナーです。

また、他にも座布団には以下のようなマナーがあります。とくに座布団の上に立ってしまうのは、座布団に馴染のない現代人がついやってしまいがちなことです。注意しましょう。

  • 勧められるまで座らない
  • 座布団の上に立たない
  • 座布団の位置を変えない
  • 座布団を裏返さない

 

和室のマナーその4.畳のヘリや敷居を踏まない

畳のヘリや敷居を踏んではならないのも、和室ならではのマナーでしょう。耳にしたことがある人もありますが、なぜ畳のヘリや敷居を踏んではならないのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。その理由は諸説あると言われています。

その一説として考えられているのが、家を重んじるという理由。畳のヘリには家紋を入れることもあるため、それを踏むことはとても失礼なことにあたります。また、敷居が高いという言葉のように、敷居は家を表すものでもあります。そういった考えから、畳のヘリや敷居を踏むにはマナー違反ということになったようです。

 

和室のマナーその5.手土産の渡し方

最後は、手土産の渡し方についてのマナーをご紹介しましょう。手土産を渡すのは、部屋に通してもらってからが基本。ただし、すぐに冷凍や冷蔵をしなければならない生もののようなものなど、場合によっては玄関で渡した方が良いものもあります。

また、風呂敷や手提げ袋から手土産を出してから渡すのもマナーです。どちらも本来埃を避けるために使うものですから、そのまま渡すのは失礼にあたります。品物だけを渡しましょう。渡す際は一言付け加えるのも忘れずに。

とはいえ往年使われてきた「つまらないものですが」という言葉は、あまり好ましくないとされています。「ほんの気持ちですが」などがおすすめです。

 

着物を着ているときに注意したいポイント!


着物を着て和室で過ごす際に気を付けたいのが、座るとき。和室では正座が基本ですが、雑に正座をするとシワが寄ったり、着崩れてしまうこともあります。以下のような座り方をするとキレイに座ることができますよ。

また、着物で正座をするときに限った話ではありませんが、綺麗な姿勢を維持することもポイントの一つです。背筋を伸ばし、美しい着姿を維持しましょう。

 

<着物姿での正座の仕方>

  • 1.右足を下げながら、右手で上前を軽く持ちます。
  • 2.左手を太ももに置き、上前を押さえつつ腰をおとしていきます。
  • 3.そのまま、右手で上前を整えるようにしながら、片膝ずつつきます。このとき膝の間隔を少し開けるのがポイントです。
  • 4.このときに、膝裏の着物を整えましょう。
  • 5.最後に膝を少し上げて、裾を整えるようにして座りなおしたら終了です。

 

着物を着て、スマートに和室で過ごそう!


着物に限った話ではありませんが、目上の人が参加しているような改まった席では、それなりのマナーが求められます。いくら美しい着物を身に着けていても、マナーの出来次第で「不勉強」な印象を与えてしまうのです。

とはいえ、和室のマナーは現代人にとって馴染みのないものが多いのも事実でしょう。しかし、それをスマートにすることで着物をより一層美しく見せてくれます。今回初めて知ったマナーがあれば、自宅でチャレンジするなどして覚えましょう。

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